名護(なご)のひんぷんガジュマル | フローリング総合研究所
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2019.03.03

名護(なご)のひんぷんガジュマル

名護市の商店街の入り口に立ち、街を守る木として住民に親しまれている「ひんぷんガジュマル」。もともとはリュウキュウマツに隣接して生えており、それを抱き込むようにして成長してきた木であるらしい。マツはすでに枯死している。
「ひんぷん」とは、沖縄の伝統的家屋で正門と母屋との間に建てられる塀のことである。琉球王国の時代であった1750年、この木の下に「三府龍脈碑」という石碑が建てられ、それが「ひんぷん」のように見えたことから、いつしか「ひんぷんガジュマルと呼ばれるようになったという。
戦後の街路整備により周辺が舗装されたことで樹勢が衰え、2002年9月の台風16号に遭った際には幹が南側に傾いてしまった。倒木の恐れがあったことから支柱の追加などの対策が施されるようになり、2010年6月には風圧を軽減するために大規模な剪定作業が行われた。切られた木の一部は、市内の小中学校に植樹されているそうだ。

指定:国指定天然記念物
所在地:沖縄県名護市大東1-1
樹種:ガジュマル
樹齢:推定280年〜300年
樹高:19m
幹周:13.62m
撮影:2008年
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