玉若酢命神社は、隠岐三大神社のひとつである。「隠岐造り」の本殿、随神門、旧拝殿に加え、参道の入り口付近に立つスギの巨木が国の重要文化財に指定されている。樹齢が1,000年を超えるというこのスギには、若狭の国から来た不老不死の尼僧・八百比丘尼が植えたという伝承がある。八百比丘尼が800年後の再訪を約束して立ち去ったことから、「八百杉」と呼ばれるようになったという。また別の伝承によると、この木の根元には大蛇が閉じ込められているそうだ。静かなときには、いびきや鳴き声が聞こえてくると言い伝えられている。こうした言い伝えがあるのは、この巨樹が古くから神秘的な存在として受け止められていたことの証左であろう。
指定:国指定天然記念物
所在地:島根県隠岐郡隠岐の島町下西713 玉若酢命神社境内
樹種:スギ
樹齢:推定1,000年以上
樹高:30m
幹周:9.9m
撮影:2000年
所在地:島根県隠岐郡隠岐の島町下西713 玉若酢命神社境内
樹種:スギ
樹齢:推定1,000年以上
樹高:30m
幹周:9.9m
撮影:2000年