禅昌寺(ぜんしょうじ)の大スギ | フローリング総合研究所
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2022.01.14

禅昌寺(ぜんしょうじ)の大スギ

下呂温泉のほど近くに、平安時代の創建といわれる禅昌寺がある。16世紀半ばには天下十刹のひとつに数えられた、由緒ある寺院である。中国宋朝の様式を伝える伽藍や、県指定名勝に指定されている庭園「万歳洞(ばんざいどう)」をもつことで名高い。
境内の最奥には樹高41mの大スギが凛としてそびえており、遠くからも望むことができる。1,200年の樹高とは思えぬ樹勢で、大枝をいっぱいに広げていた。
美形の木だが、人の背よりも少し高いあたりにできた大きな瘤が特徴的である。長い年月を重ねる間には、幾度も災害に見舞われたことであろう。自然の試練に耐え抜いた痕跡を、美形のなかの異形として留めているかのように思われた。この飛騨川沿いの国道41号線の近くでは、ほかにも「久津八幡宮の夫婦杉」や「飛騨国分寺の大イチョウ」といった国指定の天然記念物級の巨樹を見ることができる。禅昌寺の大スギはそのなかでもひときわ大きく、目を引く存在であった。

指定:国指定天然記念物
所在地:岐阜県下呂市萩原町中呂1089 禅昌寺境内
樹種:スギ
樹齢:推定1,200年
樹高:41m
幹周:10m
撮影:2010年
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