現象|家具の重みによる部分的な凹み傷
ピアノやソファ等の重い家具は、場合によってはフローリングを傷つける可能性があります。今回は、重い家具によって「凹み傷」が付いてしまった時の原因や予防方法、傷の直し方をご紹介します。
原因
今回の場合、原因はフローリング上にピアノを直接置いたことです。
ピアノやソファなどの重い家具の脚は硬い素材を使用していることが多く、保護具を付けずに直接置くと、荷重が集中しフローリングに凹み傷が付いてしまうことがあります。
予防法
家具の脚部分に敷板やインシュレーターを敷くなどして、重量が分散されるようにしましょう。
※材質によっては、床表面に変色や跡が付いたり、表面が剥がれるくらい強度に密着する場合がありますので、ご注意ください。
直し方
傷の程度や範囲によって、自分で直せるのか直せない(業者に依頼)のかが変わります。(下図参照)
今回の場合は大きな傷だったので、フローリングのピースを部分的に削って新しいピースを張り付ける「ピース張り替え」を行いました。専門業者でないと行うことはできませんので、施工会社を通じて専門業者に連絡を取り、補修してもらいましょう。
自分で直せる! | 自分で直せない(業者に依頼) | |||
傷の程度・範囲 | 『細かい傷』 | 『軽微な傷』 | 『軽微な凹み傷』 | 『広範囲・大きな傷』 |
補修方法 | ▼ワックスがけを行い、傷を目立ちにくくする ▼床用ブラッシュペンを使用する >傷の補修方法はこちら | ▼床用ブラッシュペンを使用して傷を目立ちにくくする >傷の補修方法はこちら | ▼補修パテを使用して傷を埋め、目立ちにくくする >傷の補修方法はこちら | ▼部分的にフローリングを剥がし、新しいものに張り替える『ピース張り替え』を行う |
メリット | ▼ワックス効果で小傷や汚れが付きにくくなる | ▼補修が簡単 ▼自宅で自分で直せる | ▼補修が簡単 ▼自宅で自分で直せる | ▼傷が完全になくなる |
デメリット | ▼部屋全体にワックスがけが必要 ▼定期的にワックスがけが必要 | ▼インクが取れてくると傷が目立ってくる | ▼経年で色差が生じ、傷が目立ってくる | ▼専門業者でないと行えない |
※すり傷や軽い凹み傷であれば、ワックスやホームセンターのDIYコーナーでお買い求めいただいた補修道具を使って、自分で直すことができます。
重量物を落とした時などにつく大きな傷や広範囲にわたる傷などは、専門業者でないと直すことはできません。施工会社を通じて専門業者に連絡を取り、補修してもらいましょう。