キャスター家具による帯状のすり傷 | フローリング総合研究所
2020.06.05
部分的な傷すり傷

キャスター家具による帯状のすり傷

現象|キャスター家具によるすり傷

キャスター 帯状傷

移動が便利なキャスター付きの家具ですが、フローリングを傷つけないか心配・・・という方も多いのではないでしょうか?キャスターでフローリングが傷つく原因には、お手入れの仕方によるものとキャスター自身によるものがあります。今回は、キャスターによって「帯状の傷」が付いてしまった原因とその予防方法、傷の直し方をご紹介します。

原因

キャスター傷 原因

今回の場合、原因はキャスター輪に異物と砂が付着していたことです。
異物が付着した状態でキャスター輪が動いていたため、細かなすり傷が無数に付き、白い跡になってしまいました。

予防法

  • キャスター_予防法1
  • キャスター_予防法2

キャスター付きの椅子や家具は移動が楽で便利ですが、フローリングの上に直接使用すると、表面に傷が付く恐れがあるので、出来るだけ使用は避けましょう。

使用される場合は、
チェアマットやカーペットでフローリングを保護する
✔キャスター用受け皿を使用する
等でフローリングを保護すると、傷が付きにくくなります。

 

また、キャスターの種類によって傷の付きやすさは変わります。
使用される際は、下の表を参考に傷の付きにくいものを選びましょう。

 《キャスター種類別》傷の付きやすさ
プラスチック製双輪キャスターボールキャスター鉄製キャスター
荷重が一点に集中せず、傷が付きにくい。
ただし、使用頻度が高かったり、キャスターに異物が付着している場合、早い段階で傷が発生する可能性も。
直径50mm以上のものを推奨。
荷重が一点に集中するため傷が付きやすい。
家庭内での使用は少ないが、フローリングの損傷が激しいため使用できない。

直し方

傷の程度や範囲によって、直し方が変わります。(下図参照)

今回の傷の場合は、傷のついたフローリングのピースを部分的に削って新しいピースを張り付ける、「ピース張り替え」を行いました。専門業者でないと行うことはできませんので、施工会社を通じて専門業者に連絡を取り、補修してもらいましょう。

 自分で直せる!業者に依頼
 傷の程度・範囲『部分的・細かい傷』
『広範囲・大きな傷』
 補修方法▼ワックスがけを行い、傷を目立ちにくくする
ワックスのかけ方はこちら

▼部分的にフローリングを剥がし、新しいものに張り替える『ピース張り替え』を行う
 メリット▼ワックス効果で小傷や汚れが付きにくくなる▼傷が完全になくなる
 デメリット▼部屋全体にワックスがけが必要
▼定期的にワックスがけが必要
▼専門業者でないと行えない

正しい予防を行うことで、フローリングを長く綺麗に使うことができます。
ご紹介した予防方法や補修方法を参考に、ぜひお家のフローリングをお手入れしてみてくださいね。

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