床は、住まいとともにあります。
そして、かけがえのない暮らしの時間とともにあります。
夏休み、広い広いおばあちゃんの家で走り回った、木の床の感触。
夜中、軋む廊下を恐る恐る歩いた時の心細いきもち。
涙を抑えるために、うつむいて床の模様を
ぼんやりと数えていた時のこと。
娘が生まれて初めてその足で床を踏みしめたときの、よろこび。
床の記憶を脳裏に描くとき、
その足の裏の感触が、ふとしたときの光景が、
交わした会話が、ともに過ごした人のことが、
胸に迫って、思い出されてきませんか。
百年もの間、床に向き合い続けてきた、私たちが今、伝えたいこと。
床は、かけがえのない記憶を生み出す、大事なものだということ。
皆さまの中の床の記憶を辿りながら、
本サイトをご覧いただければ幸いです。