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朝日ウッドテックの創立70周年記念イベントで発表された「WOODRIUM(ウッドリウム) ボード」。同社のハイグレードラインのフローリング「Live Natural Premium(ライブナチュラルプレミアム)」と同じ挽き板を貼った化粧ボードである。樹種もフローリング同様の4種で展開。床から造作まで、統一感のあるテイストに揃えられるようになったのだ。今回、「WOODRIUM ボード」の開発に助力した建築家でプロダクトデザインも手がけている神谷修平さん、朝日ウッドテック専務取締役の海堀直樹さんが、開発の経緯、これからの展望を語り合った。
取材・文/谷口三千代 撮影/下村康典
一昨年のイベントでカミヤアーキテクツがデザインした、ウッドリウムのシンボル的存在のツール前で。階段、ベンチ、デスク、キッチン、カウンターを螺旋状に構成し、その多様性を表現した。スツールの構造材もウッドリウム。
「WOODRIUM ボード」は挽き板を表面材にした内装用のボードである。計画植林した針葉樹を芯材に、両面に挽き板を貼って厚み27㎜に仕上げている。樹種はオーク N-45°・ハードメイプル・ブラックチェリー・ブラックウォルナットの4種。端部は同じ樹種の無垢材で、エッジ形状は5種から選べる。受注生産で、W150~1050、L450~2700の範囲内でプレカット対応し、穴あけ、切り欠き、長さ継ぎの加工などにも対応する。価格は、スタンダード塗装¥100,000~140,000/㎡、強化塗装¥120,000~168,000/㎡。側面仕上げ¥700~1,000/10㎝。
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芯材は計画植林の針葉樹の集成材。広葉樹よりも軽量で、施工、運送面での作業性が向上する。両面に挽き板を貼り、端部の無垢材とともに一枚板のように仕立てている。
スプレーガンで一枚一枚、ウレタン系の塗料を塗布し、自然乾燥へ。乾いたら研磨工程へ。強化塗装の場合は、さらに回数も技術も求められる。職人技による手仕事の賜だ。
塗装で耐傷性、耐摩耗性、耐水性を得て、水まわりにも用途が広がった。また、抗ウイルス・抗菌、耐薬品性などで衛生性能もレベルアップしている。
コンピューター制御でエッジの形状を削り出していく。わずかな面取りや角度をつけたり、㎜単位での細かな工程。段差をつけたSRとTRが神谷さんによるデザイン。
ジョイント金具で接続し、2700㎜以上の長さ加工も。ロングカウンターや大きな窓枠など、木を使う発想のなかったところにまで自在に対応できる。
SRのエッジ形状がもたらす陰影、手触りともに完成度は高い。実際に採用され、製作されている様子を見て神谷さんは満足げだ。