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日本の床を変える

 調達部 

値段で駆け引きなんてしていたら、

ベストな資材は、あがってこない。

入社年度 2000年度入社
社  歴 25年目
出身学部 繊維学部

日本の床を変える

調達部

#09

Chapter 01

納得がいくまで商社と交渉

小学3年生から今もずっと野球を続けています。仕事は野球とまるで同じだと思います。社内やお客様や仕入先の方々と連係して、自分の役割を発揮しながらチームを引っ張り、目標に向かって進むのが仕事。一人ではできないチームプレーなんです。ごく単純に言えばフローリングをつくる資材を調達するのが仕事です。床材は0.3mm〜2mmのツキ板やヒキ板という天然木を合板に接着してつくっていくため、合板の品質を一定に管理し、なおかつ安定して仕入れ続ける必要があります。ひとつ例を挙げればインドネシアやマレーシアから輸入する合板の品質や条件を商社・サプライヤーと共に協議しながら作りあげていきます。現地への出張は年に3、4回。長いときは1回の出張で2週間ほど滞在。値段が折り合えば良いわけではなく、朝日ウッドテックの設計が意図する品質かどうかの見極めが鍵になります。

じつは合板は、基本的に薄い5枚の木材が重なって出来ています。5層になっていて、しかも、その層ごと、それぞれに求められる品質基準が決まっています。新商品が出るとその都度、資材を決めそれを維持しますが、見直しが迫られるケースもあり、為替の変動、環境や法律が変わると影響がありますね。

また、月に1回は商社をまじえた定例ミーティングを行っています。お互いの状況を報告し、現在の経営課題を踏まえて、次にどういう手を打つかを定めていきます。安く買えれば利益になるとは限らず、後々に不良在庫などで大きな損失になる場合もあります。お互いにとって良い方向を向いてコミュニケーションできていれば間違うことはないので、商談では駆け引きをしません。

Chapter 02

メーカーにとって、調達は会社の代表

調達の仕事は、担当者が会社を代表して責任者として仕事ができます。それは1つの醍醐味だと思いますね。朝日ウッドテックはかなり慎重で、設計がもとめるレベルの資材があがってくるまで時間をかけて徹底して作り込んでいきますから。ときおり、新規で当社と取引することは「東大に受かるより難しいのでは」と本気で思います。

もし、設計段階で求めていたレベルでなければ、作り直してもらうのですが、そこには納得感が必要。相手にも敬意を払って理由を理解してもらい、いい物をつくるための納得感です。「ダメだったからやり直し!」だけでは、ものづくりは前に進みませんからね。商社やサプライヤーはメーカーにとってパートナーなんです。

社内をみても、営業、生産、開発とそれぞれの考えや戦略があり、最初から意見が合うはずがありません。それぞれが良い商品をつくりたいと思っています。そこをどう合意を得ながら資材を調達するかは、表には出てこないものづくりの要ですね。今後は、調達が見つけて提案した材料をきっかけに開発を進めていきたいとも思います。

ONE DAY / ある日の働き方

  1. 午前

    調達先(主に商社)と面談。業界の動きや材料背景、価格動向などの情報交換。決定したことをうけて注文準備。

  2. 午後

    2〜3件の打ち合わせ。既存調達先と品質のフィードバックや新商品の仕様確認。サンプルの試験結果の確認。

  3. 夕方

    面談内容を受けて、社内伝達による情報共有や製品試作のために関連部署との調整。

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