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日本の床を変える

 商品部 

柱から組んで、階段をつくる。

自分で組むから、ビルダーの悩みがわかる。

入社年度 2012年度入社
社  歴 13年目
出身学部 環境都市工学部

日本の床を変える

商品部

#03

Chapter 01

もっと組み立てやすく、もっと手早く。

高校時代からバンドでベースを弾いています。難しい曲を弾けるようになるためには、コツコツ継続して練習して、出来ることを増やしていくこと意外に近道はありません。仕事への取り組み方も同じ。毎日の積み重ねから、家を建てる現場でいかに施工しやすいか、施工時間を短くできるかを研究し、階段を設計しています。主に使っているソフトは3D—CAD、AUTO—CADなど。最近では3Dプリンターを導入したので、手すりに使う金具といった試作に時間のかかるものについても、CADで描いた図面を使って半日で自作することが可能になりました。

階段に工夫の余地があるのかと、不思議に思われるかもしれませんが、まだまだあるんです。たとえば、「完全プレカット階段」といって現場で材料をカット調整ことなく、誰が組んでもきれいに組み立てられる商品があります。大工さんも高齢化が進むなかで作業効率を上げたいというニーズから生まれた階段です。手順通りに組めば時間を短縮できる独自の構造が特徴です。

また、施工するときの安全に配慮した階段もあります。「ツインステップ階段」は上棟式の後、すぐに下地だけの階段を組み立てる(ステップ1)ことで、大工さんがハシゴを使わずに安全に2階へ荷物を運び上げることができます。そして他の内装工事が終わった後に化粧材を取り付ける(ステップ2)ために工事中の製品への傷を気にせずに作業することが可能になりました。

Chapter 02

試作は自分で組み立てる現場主義

設計は机の前に座っているイメージがあるかもしれませんが、かなりの割合で現場作業もあります。工場の試作場で自分の手で柱や壁から階段を作ります。設計段階で想定していた通りに仕上がっているかを検証するためです。部材をカットして、インパクト・ドライバーでビスを打ち込んで手を動かすからこそ、本職の大工さんの気持ちに寄り添えるのだと思います。安全性に関しては、試作の段階で4人家族が10年間往復することを想定した耐久試験などを行い、不合格になれば材料や設計を見直しています。

ちなみに、ハウスメーカー向けの階段は、メーカーごとに寸法の基準が異なっていて統一規格がありません。「納まりの基準」を決めて、それぞれに合わせたカスタマイズが必要です。これまで私は「収まり」の設計をしてきましたが、これからは幅を広げてデザインにも取り組みたいと思います。

既発商品のなかには、グッドデザイン賞を受賞した階段もあります。「ライブナチュラルプレミアム」などデザイン性が高い商品に合わせて階段もデザインで選びトータルコーディネートできるようになっていますので、さらに専門性をもった階段開発のプロフェッショナルとして、誰からも頼られる存在になりたいと思っています。

ONE DAY / ある日の働き方

  1. 午前

    顧客・営業からの問い合わせ対応。生産部門への試作依頼や相談。

  2. 午後

    開発商品の試作・検討。図面、書類の作成。

  3. 夕方

    設計帳票のまとめ。日中の業務にやり残しがあればその対応。

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