家具と床。お互いのエイジングが楽しみな、ブラックチェリーの家
インテリアスタイリスト窪川勝哉さんによるコーディネート指南
インテリア&プロップスタイリスト
窪川 勝哉さん
2023.04.26
POINT
・赤みがかった、チェリー材独特の色味とアクセントカラーのマッチング
・使うほどに風合いを増していくもの同士のコーディネート
・使うほどに風合いを増していくもの同士のコーディネート
他の樹種に比べ、木目は比較的淡いものの赤みがあり、なによりも飴色への変化を楽しめる木材が「ブラックチェリー」。高級家具にもよく使われる木材で、ヴィンテージ家具のショップに行くと、艶が増し見事に飴色に変化したものを目にする機会が多々あります。
勿論、家も長く使っていくものなので、エイジングを楽しみたい場合は「ブラックチェリー」を選択肢のひとつにしてみるのがおススメ。ちなみに「ブラックチェリー」の空間ですが、ここに最新のモダンインテリアや、癖の強すぎるインテリアを組み合わせてしまうと、その家具たちに途中で飽きてしまった、ということもあり得るかもしれないので、この空間のように上質でスタンダードな、ずっと寄り添えるような家具を選んでおき、家具と床、それぞれのエイジングをゆったり楽しんでいくのが良いでしょう。
ここでのコーディネートのポイントは、赤みがかった「ブラックチェリー」に合わせ、赤色の入ったアートや、赤のクッションをアクセントにしている点。また、赤とは補色の関係にある緑のカラーもアクセントに用いることで、お互いを引き立て合い、上質ななかにも個性のある空間が誕生しています。
落ち着きのある空間にピッタリの「ブラックチェリー」。墨黒の縁なし畳を用いた和の空間にも見事にピッタリはまっていますね。
このような組み合わせもおすすめ
窪川流カラーマテリアルムードボード「ブラックチェリー」
畳の和室にもマッチしていた「ブラックチェリー」。さらに和紙を用いたり、和をベースにした空間に、明るめカラーのファブリックを纏った北欧家具を組み合わせたようなスタイルとも相性が良さそうです。建具などは、床の「ブラックチェリー」に合わせ、木目の強すぎない、似たキャラクターを持ったものを合わせるのが良いでしょう。まうことなく、木目の表情と相まって全体が良きバランスでまとまりますね。
商品
-
Live Natural PREMIUMシリーズSTANDARD/ブラックチェリー商品について詳しく知る
この記事を書いた人
インテリア&プロップスタイリスト
窪川 勝哉さん
インテリアのみならず車や家電、ステーショナリーなどプロダクト全般に造詣が深いスタイリスト。主にカタログ、広告、雑誌等のインテリアスタイリング、プロップスタイリングを手掛ける。2011年渡英。1年半の英国滞在を終え再び拠点を ロンドンから東京に移し活躍中。東洋大学ライフデザイン学部非常勤講師。