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COLUMN #69

オーバーコートとアンダーコート!犬の毛の構造を考えたトリミングを知ろう

動物医療技術師 石川 美代子

犬の被毛の構造について考えたことはありますか?犬の被毛には「オーバーコート」と「アンダーコート」という2つの種類があり、それぞれに役割があります。
この記事では、犬の被毛の構造や被毛タイプ別の特徴、それぞれに合ったトリミングなどのお手入れ方法、抜け毛対策を紹介します。愛犬に適したケアや対処法を知って、毎日をより快適に過ごしましょう。

オーバーコートとアンダーコートとは?犬の被毛の構造を解説

ジャックラッセルテリア

犬の被毛は、オーバーコート(トップコート)とアンダーコートの2種類から成り立っています。オーバーコートは身体の外側を覆っている長く硬い毛で、紫外線や雨風、太陽の光などの外的刺激から皮膚を守る役割があります。

一方、アンダーコートはオーバーコートの下に生えている柔らかく密度の高い毛で、本数はオーバーコートの5~20倍といわれています。主に保温や保湿などの役割を担い、断熱材のように寒さから体を守っています。

犬の皮膚の健康を維持するには、シャンプーやカット、ブラッシング、また必要に応じてトリミングを定期的に行い、オーバーコートとアンダーコートを清潔に保つことが大切です。特にアンダーコートは抜け毛が多く、放置しているとシャンプーや保湿剤が皮膚に届きにくくなってしまうため、丁寧にお手入れする必要があります。皮膚病や感染症のリスクを抑えるためにも、被毛のこまめなケアを心がけましょう。

■トリミングの目的や頻度については、以下の記事で詳しく解説しています。
犬のトリミングはなぜ必要?具体的な頻度はどのくらい?トリミングの目的と内容とは

シングルコートとダブルコート、それぞれの特徴と代表的な犬種

犬の毛

犬は、被毛の構造の違いによって「シングルコート」と「ダブルコート」の2タイプの犬種に分けられます。

「シングルコート」はオーバーコートのみの単層構造で、1年を通して少しずつ生え変わるため毛がごっそり抜け落ちることはほとんどありません。毛が長くなりすぎないよう定期的なトリミングは必要ですが、抜け毛が少ないため掃除の手間がかからず、比較的扱いやすいタイプといえるでしょう。

<主なシングルコートの犬種>
・パピヨン
・プードル
・マルチーズ
・ヨークシャーテリア
・イタリアングレーハウンド
・ドーベルマン

一方、「ダブルコート」はオーバーコートとアンダーコートの二重構造で、寒さに強いのが特徴です。基本的にトリミングが不要な犬種が多いものの、シングルコートの犬種に比べると抜け毛が大量で、特に春から夏、秋から冬にかけての換毛期にはかなりの毛が生え変わります。定期的なブラッシングで抜け毛を取り除いたり、部屋中に抜け落ちた毛をこまめに掃除するなど、犬も人も心地よく過ごせるよう心がけましょう。

<主なダブルコートの犬種>
・パグ
・柴犬
・秋田犬
・シーズー
・ミニチュアシュナウザー
・キャバリア
・ダックスフンド
・コーギー
・シェットランドシープドッグ
・ボーダーコリー
・ゴールデンレトリーバー
・ハスキー

シングルコートかダブルコートかは犬種によって決まっていることがほとんどですが、なかには個体によって被毛のタイプが異なる犬種や、ミックス犬のように決まったタイプがない場合もあります。

また、ダブルコートでも定期的なトリミングが必要な犬種や、ミニチュアシュナウザーやシーズーのように抜け毛が少ない犬種も存在します。お手入れをする際は犬種ごとの特性や個体差を考慮し、適切な方法を選ぶことが大切です。

■シングルコートとダブルコートについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
シングルコート犬とダブルコート犬の違い。毛が多い犬種とフローリングの関係は

毛のタイプに適した対策で心地良く安全な生活を

ブルドッグ

犬との生活で避けて通れないのが抜け毛対策です。特にアンダーコートは軽くてふわふわしているため、ちょっとした風で舞い上がったり、家具の隙間にたまってしまったりして扱いにくいという難点があります。しかし、掃除を怠ると抜け落ちた毛がハウスダストの原因になり、咳・くしゃみ・目の痛みなどの症状を引き起こすだけでなく、ノミやダニによる健康被害につながる可能性も懸念されます。

また、もともと一般的なフローリングは犬にとって滑りやすいのですが、抜け毛が散らばってさらに滑りやすくなると、足腰に負担がかかり転倒やケガ、膝蓋骨脱臼(パテラ)のリスクが高まります。

犬と人がともに安全で快適に暮らすため、掃除機や粘着ローラー、モップなどを使って床に落ちた毛をこまめに取り除き、清潔に保つように心がけましょう。

なお、犬の足回りや足裏の毛が肉球にかかっていると肉球のグリップ力が低下し、歩いたり走ったりするときに足元が不安定になります。特に小型犬は足腰が弱い犬が多く、膝蓋骨脱臼や関節炎を起こしやすいため、トリミングが不要な犬種でも足回りの毛は定期的にカットし、日常的に注意を払っておきましょう。

その他、家庭内で考えられるリスクについては、以下の資料をご覧ください。

■愛犬の抜け毛とフローリングの関係については、以下の記事で解説しています。
ノーフォークテリアの魅力!ダブルコート犬特有の抜け毛とフローリングの関係

犬と暮らしていると被毛のケアや抜け毛対策に頭を悩まされがちですが、シングルコートかダブルコートか、また犬種によってトリミングの必要性や頻度、抜け落ちる毛の量は異なります。安全で清潔な生活空間を維持するためには、犬種ごとの特性を理解し適切なお手入れを行うことが重要です。ダブルコートの犬種の場合、換毛期は特に大変ですが、抜け毛掃除に役立つアイテムや適切なケアを取り入れて、犬も人も快適に過ごせる環境を目指しましょう。

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石川 美代子

犬の管理栄養士、動物ケアスタッフ、動物医療技術師、犬の美容師(トリマー)。卒業後は動物看護師として動物病院に勤務し看護業務に従事。現在はwebライターとして主にペット関連記事の執筆、ペット用品・記事の監修などを行う。

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