Live Natural for Dog

COLUMN #63

小型犬を迎えるための部屋づくり。犬が滑らない床とは?滑るリスクも解説

動物医療技術師 石川 美代子

ソファの上のポメラニアン

犬を自宅に迎える際には、愛犬にとって安全な住環境を整えておくことがとても大切です。とくにトイプードルやポメラニアン、ヨークシャーテリア、シーズー、ミニチュアダックスフンドなどの小型犬は生まれつき関節が弱いことが多く、床の滑りにくさに配慮した部屋づくりが欠かせません。

この記事では、犬と暮らす上で重要な「快適な環境づくりのポイント」について解説します。マンション・戸建てそれぞれの注意点も紹介するので、これから犬を迎える人はぜひ参考にしてみてくださいね。

小型犬と共に暮らす部屋で注意したいポイント

これから小型犬と一緒に暮らすにあたって、部屋づくりで意識しなければならないことは何でしょうか。人と犬の両方が快適に暮らしていくには重要なポイントがいくつかあります。ここではマンション・戸建てに共通するポイントを解説します。

ペットドア

まず考えたいのは、犬の自由を確保するための「ペットドア」の設置です。犬は狭い空間が好きといわれていますが、だからといって常にケージやサークルの中で生活させていてはストレスが溜まってしまいます。自宅に迎え入れてすぐの犬や子犬の場合にはある程度行動範囲を狭めておいたほうが安全ですが、基本的には犬が自由に行動できる部屋を1つ以上設けておくのが理想的です。

ペットドアがあれば犬はいつでも自由に部屋を移動できて、ストレス軽減や運動不足解消にもつながります。愛犬の出入りのたびに人が扉を開けてあげる必要もなくなるため、お互いに自分のリズムで生活できるのもメリットです。ただし、思わぬ事故を防ぐためにもコンセントにはカバーをする、口に入れると危険なものは犬が届かない場所に設置するなど安全対策はしっかりおこなってください。

また、犬が落ち着いて過ごせる専用のスペースも確保しておきましょう。犬の性格やサイズによって適した広さは異なりますが、目安としてはベッドとトイレスペースを合わせた面積の3倍程度を確保できていれば十分です。室内の一角や家具の間のデッドスペースを上手に活用して犬だけの空間を作ってあげましょう。

「愛犬と暮らす家づくりのポイント」について、詳しくはこちらの資料をご覧ください。

マンションでも戸建てでも。愛するペットを思いやる創意工夫が大切

窓の外を見る犬

上記のポイントに加え、マンションではベランダや窓に落下防止ネットを設置しておくと万が一の事故を防ぐことができます。とくに高層階の場合、ベランダや窓からの転落は命にかかわります。「手すりを超えるほど高くは飛べないだろう」と思うかもしれませんが、大きな音や振動に驚いたときなどは普段以上の力が出るものです。好奇心旺盛な犬の場合、隙間から外の様子を見ようとして落ちてしまう可能性も考えられるため、念には念を入れて対策しておくことが大切です。

さらに、ペットの足音は想像以上に響くため床の防音対策も必要です。犬の遊び場には防音マットやシートを敷いて遮音性を高めておくとよいでしょう。なお、マンションのような集合住宅には一般的にL45やL40の遮音等級が定められています。そのため、床をリフォームするときはマンション管理規約などをよく確認し、定められた遮音等級をクリアした床材を選びましょう。

一方、戸建ては床の防音対策こそ不要ですが、道路への飛び出しや脱走にはマンション以上に注意する必要があります。庭をドッグランとして使う場合は脱走防止用のフェンスを設置しましょう。そのほか車や人が出入りする際に犬が飛び出さないよう、カーゲートや屋外用ドッグゲートも設置しておくと安心です。

また、外のスペースに余裕があれば犬用の足洗い場を作るのもおすすめです。足洗い場があれば散歩の後すぐに汚れを落とすことができて、室内を清潔に保てます。また近くにリードフックを設置しておくと、鍵を探したり忘れ物を取りに行ったりするために一時的にリードから手を離すときにも便利でしょう。

小型犬との暮らしをより豊かに、安全に楽しむためには住環境に適した空間づくりが重要です。愛犬と暮らす家づくりのポイントについては以下の資料に詳しくまとめているので、これから犬を迎える人はもちろん、改めて家づくりのポイントを見直したいという人もぜひ参考にしてみてくださいね。

安心して生活できる!犬が滑りにくい床の重要性とは

ホワイトテリア

犬が安心して動き回れる床も、犬の健康や幸せを守るために重要な要素です。爪をスパイクのように使って歩く犬にとって一般的なフローリングは滑りやすく歩きにくいものです。遺伝的に関節が弱い傾向がある小型犬をはじめ、重心が不安定な子犬や足腰が弱っている老犬はバランスを崩しやすいため、とくに注意が必要です。

犬が床で滑りにくくなる基本的な対策としては、カーペットやラグを敷く、ジョイントマットを設置する、滑り止めワックスを塗るなどの方法があります。これらは比較的コストが抑えられて気軽にできる対策ですが、本来の床材の意匠性が損なわれてしまったりノミ・ダニ被害に悩まされたりといった問題もあり、一概におすすめはできません。

犬と暮らすことを前提に作られた「ペット対応フローリング」なら、愛犬の足腰への負担を軽減しつつ、部屋の美観を損なうことなく生活できます。足腰の健康は犬の生活の質に大きく関わるものであり、健康寿命を延ばすためのカギになります。人も犬もお互いに毎日気持ちよく暮らせるように、今できる対策を心がけてくださいね。

■フローリングのメリットと犬との相性については、こちらをご覧ください。
ペットと床材の相性は?小型犬に木のフローリングがNGって本当?

■膝蓋骨脱臼(パテラ)については、こちらで詳しく解説しています。
パテラとは?膝蓋骨脱臼に注意!愛犬の寿命を延ばす、フローリングを選ぼう

犬と暮らすための部屋づくりでは、さまざまなリスクを考慮した対策が必要です。マンションか戸建てかによっても意識すべきポイントは異なるため、改めて必要な設備や環境を考えてみるとよいでしょう。

「Live Natural for Dog」は、フローリングの滑りに着目した「滑りにくい」犬用フローリングです。表面に塗装メーカーと共同開発した特殊塗装を施すことで、人にも犬にもバランスのよい滑りにくさを実現しました。天然木ならではの美しい質感で、空間に安定感と調和をもたらします。理想的な住環境を整えたいとお考えのオーナー様は、ぜひ導入をご検討ください。

■犬の被毛の種類やお手入れ方法については、こちらの記事をご覧ください。
シングルコート犬とダブルコート犬の違い。毛が多い犬種とフローリングの関係は

「Live Natural for Dog」のフローリングをご採用のお客様から可愛い「マルプー」の動画を投稿いただきました。
https://www.woodtec.co.jp/products/lineup/flooring/fordog/voice/voice22/

forDogフローリングお客様の声

犬にやさしい、滑りにくさをプラスした天然木フローリング “Live Natural for Dog”

石川 美代子

犬の管理栄養士、動物ケアスタッフ、動物医療技術師、犬の美容師(トリマー)。卒業後は動物看護師として動物病院に勤務し看護業務に従事。現在はwebライターとして主にペット関連記事の執筆、ペット用品・記事の監修などを行う。

商品ラインナップ

木下地用(戸建住宅用・マンション二重床用)

ライブナチュラルプラス for Dog

犬にやさしい滑りにくさを実現したフローリング

木下地用(上貼り用)

ライブナチュラルMSX
スーパー6 for Dog

リフォームにも最適な犬にやさしい滑りにくさを実現したフローリング

コンクリート下地用(マンション直貼り用)

ライブナチュラルMSX
ネダレス 145 for Dog(L-40)

犬にやさしい滑りにくさを実現したマンション用直貼り防音フローリング