COLUMN #62
動物医療技術師 石川 美代子
愛犬は飼い主にとって心の支えであり、かけがえのない大切な存在です。だからこそ、仕事や用事で離れている間は、「大丈夫かな」と気になることも多いでしょう。
そんな時に便利なのが外出先から愛犬の様子を確認できる「ペット見守りカメラ」です。今回は、近年高まりつつあるペットテックの需要や、ペット見守りカメラの特徴とメリットを解説します。
ペット見守りカメラはスマートフォンやパソコンを通してペットの様子を確認できるツールです。仕事や買い物、旅行などで愛犬と離れている間には、その都度「元気にしているか」「危険なことはしていないか」と気になってしまう…という飼い主さんは少なくないでしょう。ペット見守りカメラがあれば自宅の様子をリアルタイムで確認できるので、ペットの急な異変やトラブルに対処することが可能です。
また、ペット見守りカメラの多くは映像以外にも様々な機能を搭載しています。例えば、本体に仕込んでおいたおやつを与えることができる遠隔給餌機能や、カメラを通してペットに話しかけられる双方向音声通話機能など、離れたところからでもペットとコミュニケーションを取れるものもあります。
ペット見守りカメラは愛犬の様子を確認するだけのアイテムではなく、「映像だけでは分からないペットの様子を知りたい」「毎日のお世話にも役立てたい」という様々なニーズに応えた商品です。ペットを迎える家庭が増えている昨今、ペット見守りカメラは愛犬との快適な暮らしをサポートしてくれる大切なツールといえるでしょう。
ペット見守りカメラを販売するメーカーは需要の高まりによって年々増えていますが、機能性やデザイン性も様々なので、初めて購入する場合はどんなものを選べば良いか迷ってしまう人も多いでしょう。
ペット見守りカメラの購入を検討する際、まず重視したいのは「ペットの観察がしやすい性能を備えているか」です。デバイスからワンタッチで操作できる首振り機能や、暗い場所でもペットの姿を視認できる夜間モードがついていると、ペットがいる場所や時間帯に関わらず様子を観察することができます。
また、家の中を自由に移動できる室内フリーの犬の見守りには、首振り機能がついているものがおすすめです。自動追尾機能があれば犬の動きに合わせてカメラが動いてくれるため、ペットがどんな様子なのか見逃す心配がありません。部屋全体が見渡せるように水平画角は90度以上のものを選ぶと良いでしょう。
ストレスなく使用するには、画質も重要なポイントです。主にスマートフォンでペットの様子を確認する場合なら、「フルHD」や「1080P」などの表記がある200万画素以上のカメラであれば、鮮明な映像を見ることができます。ペット見守りカメラは高機能なものほど値段が高いため、購入時は機能性と価格のバランスを考慮して、目的に合ったものを選びましょう。
ペットと暮らす家庭は増加し、ペットテック市場も急速に拡大しつつあります。ペットテックというのは、デジタル技術を使ってペットの世話や健康管理のサポートを行う商品・サービスのことで、ペットと暮らす生活をより豊かにしてくれます。
代表的なペットテックとしては、自動給餌器や自動ロール式トイレ、カロリー計量機能が付いたフードスケールなどがあります。ペット見守りカメラと同じく、様々なメーカーが展開しているので、ご自身に合ったものを探してみてはいかがでしょうか。
■主なペットテックの詳細については、こちらの資料をご覧ください。
「愛犬と暮らす家づくりのポイント」
ペットテックが注目されている背景には、一人暮らし世帯や共働き家庭の増加があります。日中、長時間愛犬と離れて過ごすことに不安を感じている飼い主さんは少なくないでしょう。家族の一員だからこそ「危ないことをしていないか」「ご飯は食べられているか」など、気になることは多いもの。ペットテックを活用すれば、忙しい日々のなかでも愛犬の健康と安全を維持できるので、限られた時間を有意義に使うことができます。
離れた場所から部屋の様子が確認できるペット見守りカメラは、ペットと暮らす人に安心・安全を提供してくれるペットテックのひとつ。おやつ給餌機能や通話機能など、便利な機能が備わっているものも多いため、コミュニケーションツールとしても活用できます。愛犬との生活をより楽しむためにも、便利なペット見守りカメラをぜひ活用してみましょう。
なお、ペットのお留守番は誤飲や誤食などのトラブルが起こりやすい時でもあります。特に室内フリーのペットの場合、走ったりジャンプしたりした拍子に転倒し、脱臼や骨折をしてしまうケースも。「Live Natural for Dog」は犬に優しい滑りにくさを実現した美しい天然木のフローリングです。ナチュラルな雰囲気でありながら、どんなインテリアにもなじむ高級感のある仕上がりが特徴です。大切な家族との暮らしに寄り添った機能性を、ぜひご体感ください。
■室内犬に多い関節疾患「膝蓋骨脱臼」については、以下の記事で詳しく解説しています。
・パテラとは?膝蓋骨脱臼に注意!愛犬の寿命を延ばす、フローリングを選ぼう
■犬との暮らしで注意したい床の滑り対策については、以下の記事をご覧ください。
・ペットと床材の相性は?小型犬に木のフローリングがNGって本当?
石川 美代子
犬の管理栄養士、動物ケアスタッフ、動物医療技術師、犬の美容師(トリマー)。卒業後は動物看護師として動物病院に勤務し看護業務に従事。現在はwebライターとして主にペット関連記事の執筆、ペット用品・記事の監修などを行う。