Live Natural for Dog

COLUMN #43

ミニチュアダックスとカニンヘンダックスの違い ダックスフンドの種類とは

動物医療技術師 石川 美代子

ダックスフンド

胴長短足で知られるダックスフンドは「スタンダード」「ミニチュア」「カニンヘン」の3種類に分けられます。日本でもっともポピュラーなのはミニチュアダックスフンドですが、最近はカニンヘンダックスフンドも小さくてかわいいと人気です。

この記事では、ダックスフンドの特徴と種類、ミニチュアダックスとカニンヘンの主な違い、ダックスフンドの平均寿命や気を付けたい病気について解説します。

ダックスフンドってどんな犬?毛質によって性格が違う?

ダックスフンド

ダックスフンドは、アナグマやきつね、ウサギなど、細くて狭い巣穴に潜む獲物を狩る猟犬として作出されたドイツの犬です。長い胴体と短い脚が特徴で、マズル(目から鼻にかけての部分)が長い面長な顔立ちもチャームポイント。小型犬ながらエネルギー旺盛で、子犬の頃はとても活発に動き回ります。

ダックスフンドにはサイズと毛質が3つずつあり、それぞれ異なる名称で呼ばれています。一般社団法人ジャパンケネルクラブが定めるダックスフンドのサイズ基準は以下です。

スタンダードダックスフンド:体重9~12kg(胸囲35cm以上)
ミニチュアダックスフンド:体重3.5~5kg(胸囲30~35cm)
カニンヘンダックスフンド:体重3.5kg以下(胸囲30cm以下)

サイズによる分類は生後15ヶ月の時点で行われますが、犬種としては同じダックスフンドであり、なかには3.5kgを超えるカニンヘンダックスフンドや、5kg以上に成長するミニチュアダックスフンドもみられます。

ダックスフンドの毛質は、スムース(光沢のあるまっすぐな短毛)、ロング(耳や胸周りに飾り毛があるやわらかな長毛)、ワイヤー(眉や口周りに飾り毛がある剛毛)の3種類です。スムースはミニチュアピンシャー、ロングはパピヨン、ワイヤーはミニチュアシュナウザーと交配されており、それぞれの交配相手となった犬種の性格を引き継いでいるのも面白いところです。ダックスフンドも迎える時は、毛質による性格の傾向も参考にすると良いでしょう。

<参考URL>
https://prodjppurina.factory.nestle.jp/home/brands/purina/one-dog/contents/type/dachshund

ミニチュアダックスとカニンヘンダックスの違い

3匹のダックスフンド

犬種の区分上、ミニチュアダックスとカニンヘンダックスの違いは体の大きさだけです。小柄なミニチュアダックスフンドと大きめのカニンヘンダックスフンドは大きさがほぼ同じ場合もあり、ぱっと見ただけでは明確な違いがわからないケースも少なくありません。毛色のバリエーションもこれと同様で、薄い色から濃い色までさまざまな種類があります。

とはいえ、よく観察してみるとカニンヘンダックスはミニチュアダックスに比べて体つきが華奢で、マズルも少し短めという傾向があります。また、ミニチュアダックスより目が大きく、子犬のような雰囲気があるのもカニンヘンダックスの特徴です。小さな体で活発に動き回り、ひとり遊びも得意な犬が多いですね。

カニンヘンダックスの性格は明るく快活で、小柄ながら気の強さを感じさせる場面も少なくありません。成犬になっても元気いっぱいで、好奇心も旺盛です。一方、ミニチュアダックスは子犬の時こそ遊び好きで活発ですが、歳を重ねるごとに落ち着きが出てくることが多く、特にロングヘアーのメスはおっとりしていて物静かになる傾向があります。

なお、無駄吠えのしつけはミニチュアダックス、カニンヘンダックスともに必須です。特にチャイムの音や来客時には敏感に反応するため、子犬の頃からのしつけは欠かせません。小さいからといって甘やかさず、「吠える必要はない」ということを根気強く教えてあげることが大切です。

■併せて読みたい
カニンヘンダックスの寿命は?短足犬が注意したい椎間板ヘルニアとは

<参考URL>
https://sp.petmado.com/mag/posts/151014-000002-WOBZGK

ダックスフンドの寿命と気を付けたい病気

アニコム損害保険株式会社の「家庭どうぶつ白書2023」によると、ミニチュアダックスフンドの平均寿命は14.8歳、カニンヘンダックスフンドの平均寿命は15歳です。ダックスフンドは数ある犬種のなかでも寿命が長い犬として知られており、16歳を過ぎて元気に暮らしている犬も珍しくありません。良質な食事、睡眠、適度な運動などを心がけ、健康で長生きできる環境を整えてあげましょう。

ダックスフンドの気を付けたい病気としては、椎間板ヘルニア、歯周病、胃捻転、進行性網膜萎縮症などが挙げられます。特に椎間板ヘルニアはダックス特有の体型から罹患しやすく、まだ若いうちに発症する犬も少なくありません。特に階段の上り降り、ベッドやソファからの飛び降り、滑りやすい床で走り回るなどの行為は足腰に負担がかかりやすいため、なるべく避けることがおすすめです。太りすぎも関節の大きな負担となるので、食事管理も大切です。

また、小型犬に多い関節疾患「膝蓋骨脱臼(パテラ)」にも注意が必要です。膝蓋骨脱臼というのは関節への日常的な負担や無理な動きによって膝蓋骨が外れてしまう病気です。小型犬には決して珍しい病気ではありませんが、重症化すると手術が必要になることもあるため、発症しないように日頃から気を付けましょう。

■併せて読みたい
ペットと床材の相性は?小型犬に木のフローリングがNGって本当?
パテラとは?膝蓋骨脱臼に注意!愛犬の寿命を延ばす、フローリングを選ぼう
コーギーやミニチュアダックス など、人気の短足犬に脱臼が多い理由

<参考URL>
https://www.anicom-page.com/hakusho/book/pdf/book_202312_2_4.pdf

胴長短足の体型が愛らしいダックスフンド。ミニチュアダックス、カニンヘンダックスともに長寿の犬種なので、正しい生活習慣を心がければシニアになっても元気に過ごせるでしょう。しかし、一方では椎間板ヘルニアや膝蓋骨脱臼(パテラ)など、関節疾患のリスクが他の犬種に比べてどうしても高めです。ダックスフンドを迎える際は足腰の負担に十分配慮して、快適に暮らせるような環境を作ってあげましょう。

 

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https://www.woodtec.co.jp/products/lineup/flooring/fordog/voice/voice13/

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石川 美代子

犬の管理栄養士、動物ケアスタッフ、動物医療技術師、犬の美容師(トリマー)。卒業後は動物看護師として動物病院に勤務し看護業務に従事。現在はwebライターとして主にペット関連記事の執筆、ペット用品・記事の監修などを行う。

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