ふわふわの長い被毛が魅力的なロングコートチワワ。その愛らしい見た目に惹かれて、お迎えしたいと考えている人も多いでしょう。この記事では、ロングコートチワワの特徴や性格、しつけのポイントについて解説します。豊かな被毛を健康に保つために必要なお手入れ方法も解説しますので、ロングコートチワワに興味がある方はぜひ参考にしてくださいね。

（左）ロングコートチワワ（右）スムースコートチワワ

ロングコートチワワは、その名の通り長い被毛を持ったチワワです。前肢、胸元、尻尾には床に引きずらない程度の飾り毛があり、細くてなめらかな被毛が全身を覆っています。毛色はピュアレッド、ホワイト、ブラック、レッド＆ホワイトなどバリエーション豊かで、日本の畜犬団体「ジャパンケネルクラブ（JKC）」では、マール系（大理石のようなマーブル模様）を除くすべての毛色が公認カラーとして定められています。

ロングコートチワワは人気の高い犬種ですが、他のチワワとはどのような違いがあるのでしょうか。チワワには長毛のロングコートチワワ以外に、短い毛が密に生えたスムースコートチワワも存在します。スムースコートチワワは飾り毛がなく、ロングコートチワワより体のラインが分かりやすいのが特徴です。抜け毛が多いので定期的なブラッシングは欠かせませんが、ロングコートチワワよりも日々のお手入れはしやすいといえるでしょう。

また、ロングコートのチワワとスムースコートのチワワでは性格の傾向も異なります。ロングコートチワワは甘えん坊でマイペースな性格の犬が多く、とりわけ家族に対しては愛情深く接します。一方、スムースコートチワワには気が強く保守的な傾向があり、心を許していない相手にはクールにふるまうことも珍しくありません。必ずしもすべてのチワワに当てはまるわけではありませんが、被毛のタイプによって性格の傾向が違うことは覚えておくと良いでしょう。

ふわふわの被毛が温かそうに見えるロングコートチワワですが、実は寒さが大の苦手です。寒い時期の散歩は犬用の服を着せ、防寒対策をしっかりと行いましょう。常に室内を快適な温度に調整して、ロングコートチワワが体調を崩さないようにしてあげることも大切です。夏場などにエアコンを効かせすぎることにも注意してくださいね。

ロングコートチワワは体が小さいぶん、運動量がそれほど必要ではありません。室内で毎日しっかり遊んであげれば、健康維持に必要な運動量は十分得られます。ただし、社会性を育んだり日々のストレスを発散させたりするためには、少しでも外に出てさまざまな刺激を与えることが何より大切です。体が小さいからといって「散歩は必要ない」などと思わず、毎日15～20分程度は散歩に連れていきましょう。

なお、チワワは縄張り意識や自己主張が強い一方で、警戒心や恐怖心を感じやすい犬でもあります。自分より大きな相手にも立ち向かっていく勇敢さ・負けん気の強さも併せ持っているため、おっとりした気質の犬種に比べて吠え癖や噛み癖などの問題行動が現れやすいといえるでしょう。苦手なものが増えてこないよう、子犬の頃から褒めながらさまざまなことに慣れさせて、甘やかさずしっかりとしつけることが大切です。

ちなみに、2021年度の時点でチワワの平均寿命は13.9歳（アニコム損保の「家庭どうぶつ白書2023」より）となっていて、犬全体の平均寿命14.2歳と大きな差はありませんでした。小型犬にはもともと長寿な犬種が多く、16歳を超えて元気なチワワも珍しくありません。愛犬が健康で長生きできるよう、日頃から良い生活を習慣づけましょう。

■チワワについてはこちらもご覧ください。
・チワワの知られざる能力！走ると速い！意外なチワワの寿命
・チワワの赤ちゃんを迎えるための準備 寒さに弱い？気をつけることは？

ロングコートチワワは基本的に体の毛をカットする必要がありません。トイプードルやビション・フリーゼのように毛が伸び続ける犬種ではないため、あえて毛を切る必要はないといえます。週に2～3回はブラッシングをして、毛玉ができないよう努めましょう。

とはいえ、足裏やお尻周りのカットは必要です。お尻周りの毛が伸びていると排泄物が付きやすく不衛生ですし、足裏の毛が伸びて肉球を覆ってしまうと歩く際につるつる滑り、足腰に負担がかかったり転倒したりする可能性があります。

特にロングコートチワワのような小型犬は膝蓋骨脱臼（パテラ）や、椎間板ヘルニアを起こしやすいため、日頃から十分注意しましょう。自宅でのお手入れが難しい場合は、動物病院やトリミングサロンで必要な箇所を部分的にカットしてもらうのがおすすめです。

柔らかく長い毛が特徴のロングコートチワワは世界中で人気の犬種です。勇敢で警戒心が強いところは長所でもありますが、自己主張の強さゆえに甘やかしすぎるとわがままになりやすいため、特徴や性格には注意して接するようにしましょう。

また、チワワは骨や関節が弱く、些細なことで骨折したり関節を痛めてしまったりするケースも少なくありません。特に滑りやすい床材はさまざまな関節疾患に繋がる可能性があるため、足裏の毛はこまめにカットする、床で滑らないようにするなどの対策をしておくことが大切です。

当社の「Live Natural for Dog」は、犬にやさしい滑りにくさと天然木の質感を両立した天然木フローリングです。柔らかく強靭な樹脂を表面に塗装することで、人と犬どちらも快適に過ごせる質感を実現。床暖房に対応したフローリングなので、寒がりのチワワにも安心です。滑りにくく高級感のあるフローリングをお探しの方は、ぜひご検討ください。

■チワワのミックス犬についてはこちらでご紹介しています。
・ミックス犬の犬種とは？チワワとプードルのミックス「チワプー」の可愛らしさ

「Live Natural for Dog」のフローリングをご採用のお客様から可愛い「ロングコートチワワ」の動画を投稿いただきました。
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石川 美代子

犬の管理栄養士、動物ケアスタッフ、動物医療技術師、犬の美容師（トリマー）。卒業後は動物看護師として動物病院に勤務し看護業務に従事。現在はwebライターとして主にペット関連記事の執筆、ペット用品・記事の監修などを行う。