COLUMN #35
動物医療技術師 石川 美代子
フワフワの毛並み、愛くるしい表情、誰にでもフレンドリー。そんな魅力あふれる看板犬が迎えてくれるお店は、愛犬家をはじめ「飼えないからこそ触れ合いたい」という人にも大人気です。
この記事では、かわいい看板犬に会えるSNSでも人気のカフェ・リゾートを紹介します。愛らしい看板犬や大切な愛犬と一緒に楽しめる空間で、思い出に残るひとときを過ごしましょう。
お店の顔として客をもてなす看板犬。お店の中に一歩足を踏み入れれば、そこは癒しあふれる素敵な空間です。看板犬のなかにはかつて保護犬として暮らしていた犬もいますが、お店に出る前にしっかり人馴れしています。つらい過去を持つ保護犬たちが新たな環境でのびのび楽しく過ごす姿はとても微笑ましく、見ていて幸せになるという人も少なくないでしょう。
ペット同伴で利用できるところが多いというのも、看板犬のいるリゾート・カフェの魅力です。リゾートの場合は、ドッグランやドッグプールなど、専用の施設を利用できたり、犬用のアメニティが部屋に用意されていたり。犬用の特別な食事を注文できるリゾートやカフェも少なくなく、思いっきり楽しむことができます。
看板犬のいるリゾートやカフェは、癒されたいときにぴったりのスポットです。ここでは、「いざ行くとなるとどこを選べばよいか迷う」「看板犬がいる人気のお店を知りたい」という人のために、SNSで人気のリゾート&カフェを5つピックアップ。看板犬たちの魅力も紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
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長崎県の伊王島という離島にあるエンターテインメントリゾート「アイランドナガサキ」では、美味しい食事や温泉、アクティビティを一日中楽しめます。
こちらの看板犬は島原市の山林で野犬の子犬として保護されたFil(フィル)ちゃんとLuce(ルーチェ)ちゃん。アイランドナガサキでは、保護施設と共同した譲渡会を開催するなど、2頭を通して保護犬と里親をつなぎ、保護動物の命を守る取り組みを行っています。
施設内には愛犬と一緒に宿泊できるロッジがあり、全長80mもの天然芝ドッグランやワンちゃん用アメニティも完備。オーシャンビューのドッグランで愛犬と一緒に思いっきり楽しめます。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
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都心から最速55分で到着する「小谷流の里 ドギーズアイランド」は、日本最大級の愛犬と楽しむ複合型リゾート施設です。広大な天然芝のドッグランや、四季折々の自然を満喫できる1.2kmのフォレストウォーク、暑い夏に嬉しい水遊び場、シェフ手作りの食事など、愛犬と全力で楽しめる設備やサービスが揃っていて、愛犬家なら一度は訪れたいリゾートといえるでしょう。
看板犬は初代ワンバサダー®の「ここ」「やや」「るる」「のの」「さと」(ゴールデンレトリバー3頭とラブラドールレトリバー2頭)と、2代目ワンバサダーを務める「やち」「まー」「たー」(ビーグル3頭)。美しく雄大な自然の中で、元気いっぱいの看板犬たちがにぎやかにお迎えしてくれますよ。
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那須最大級の温泉露天風呂や温水プールが魅力の「ホテルエピナール那須」は、食・癒・楽の3拍子揃った宿泊施設。アジリティ(障害物をクリアするドッグスポーツ)も楽しめる広いドッグランや犬専用アメニティ、シャンプールームなど、ホテルならではのサービスも充実しています。ペットと泊まれるお部屋は全室床暖房完備なので、寒い季節の宿泊も安心ですよ。
こちらの看板犬「こなす」ちゃんは、全国の人気看板犬ランキングに何度もランクインしているベテランわんこで、2023年11月29日で8歳を迎えました。2024年3月頃には一線を退く予定とのことで、今後はこなすちゃんをお迎えした当時の元スタッフのおうちでのんびり暮らすのだとか。引退しても寂しい思いをすることなく、こなすちゃんらしい毎日が送れそうですね。
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足立区五反野にある「きつね堂」は、こだわりのスイーツや食事を楽しめる完全予約制のカフェ。愛らしい看板犬の柴犬「千代丸くん」と、ときどき出勤するレアキャラの「小麦ちゃん」がお出迎えしてくれます。店内はおひとり様でも気兼ねなく過ごせる作り。インテリアのほっこりした雰囲気にも癒されます。
営業日は木・金・土・日で、オープンは午前10時。メニューはその時々で変わり、なかには予約制のものも。毎週火曜日にお店の公式SNSのアカウントでその週のメニューが投稿されるので、食べたいものがあるときは席と一緒に予約をしておくのがおすすめです。和犬の落ち着いた雰囲気が好きな方は、ぜひチェックしてみてください。
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高田馬場にある「リスカフェ」は、元ディズニーランドホテルのパティシエが作る絶品パフェといちごミルフィーユがインスタで大人気のお店。平日にも行列ができるほど評判の店内では看板犬のプードル「mochiちゃん」がまったりと過ごしています。
mochiちゃんはもと保護犬ですが、人馴れ・犬慣れはばっちり。とてもおとなしくて可愛いので、mochiちゃん目当てで来店するお客さんも多いのだとか。店内は愛犬の同伴もOK(小型~中型犬)なので、可愛いお店でわんちゃんに癒されたい、愛犬と美味しいスイーツを楽しみたい人にぴったり。犬用メニューがない分、持ち込みOKなのも嬉しいですね。
看板犬として活躍している犬は小型犬から大型犬、家庭犬や元保護犬までさまざまです。優しくて人が大好き、人や動物に対する攻撃性がない、社交性が高い、環境適応能力がある犬は、看板犬に向いているといえるでしょう。
反対に、知らない人と触れ合うことでストレスを感じる犬は看板犬に向きません。その犬が生まれながらに持っている性質を見極めることで、犬自身がストレスなく生活できるのです。
また、看板犬にはある程度のしつけが必要です。基本的な家庭犬のしつけをはじめ、噛みつき(甘噛み含む)、とびつき、無駄吠えのような問題行動をしないよう、きちんとトレーニングします。加えて、他犬と正しく関われることも看板犬には必須のスキル。思わぬトラブルを防ぐため、現場に出る前にきちんと社会性を養っておく必要があります。
今回は、SNSでも人気の「看板犬がいるリゾート&カフェ」を5つご紹介しました。犬と暮らしている方はもちろん、犬は好きだけどお迎えするのは難しいという人も、看板犬のいるお店なら気軽に犬と触れ合うことができます。ぜひ気になるお店に足を運んで、犬たちの可愛さに癒されてみてはいかがでしょうか。
ここでご紹介した看板犬たちは、いずれもおもてなしに奔走し、ビジネスパートナーとして愛されている優秀な愛犬ばかり。また、第一線から退いた子たちも、のんびりと落ち着いた素敵な環境で余生を過ごせることでしょう。
当社の「Live Natural for Dog」は、犬にとって最適な滑りにくさを追求した床材です。一般的なフローリングに比べて滑りにくく、足腰への負担を軽減。耐久性に優れており、天然木ながら床暖房にも対応しています。現役で頑張る子にも、今まで頑張って来たベテラン犬にも、足元から贈る優しいエールになれたら幸いです。
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石川 美代子
犬の管理栄養士、動物ケアスタッフ、動物医療技術師、犬の美容師(トリマー)。卒業後は動物看護師として動物病院に勤務し看護業務に従事。現在はwebライターとして主にペット関連記事の執筆、ペット用品・記事の監修などを行う。