Live Natural for Dog

COLUMN #17

シーズーやコッカースパニエル。毛の長い犬こそ注意したいポイント!

動物医療技術師 石川 美代子

サラサラ、モフモフの触り心地が気持ち良い毛の長い犬種。長毛ならではの優雅な見た目に惹かれて愛犬をお迎えした、という方も多いのではないでしょうか。一方で、長毛の犬種はお手入れの頻度が高く、暮らしの中で注意すべきポイントもいくつかあります。

この記事では、豊富なカットスタイルが楽しめる「シーズー」と、なめらかで艶のある被毛(ひもう=体を覆っている毛)を持つ「コッカースパニエル」の特徴や性格、お手入れのポイントを紹介します。また、併せて長毛種全般で注意が必要な足裏の毛のケアについても解説します。

シーズーとは

シーズーは丸く大きな瞳とややつぶれた鼻が可愛い、中国原産の小型犬です。性格はおおらかで優しく、マイペース。好奇心旺盛な子犬期はちょこちょこ活発に動き回りますが、成長とともに落ち着きが出てくるため、小さな子どもや他のペットとも友好的に触れ合えます。

無駄吠えや噛み癖などの問題行動が少ないこともシーズーの大きな特徴です。やや頑固な一面はありますが、頭が良く人の言うことを理解するのが早い分、他の犬種に比べるとしつけに苦労するケースは多くありません。子犬の頃からしっかりルールを決めて接することで、心優しい最高のパートナーになってくれるでしょう。

しかしその反面、体質的に皮脂の分泌量が多いシーズーは、脂漏症(しろうしょう=皮膚のべたつきやふけなど)やアレルギー性皮膚炎、外耳炎などに罹患しやすい犬種としても知られています。高温多湿な地域では特に皮膚病のリスクが高まるため、被毛のブラッシングはもちろん、顔のシワや耳に溜まった汚れの拭き取りはこまめに行いましょう。

なお、シーズーの毛はダブルコート(2種類の毛が重なっていること)にしては抜けにくいものの、毛質が柔らかく毛玉になりやすいという特徴があります。毛玉を放っておくと汚れが溜まったり、皮膚が引っ張られて炎症を起こしたりするため、ひどくなる前に対処することが大切です。

<参考URL>
https://nanyou-ah-dermatology.com/disease/shihtzu/

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シングルコート犬とダブルコート犬の違い。毛が多い犬種とフローリングの関係は

コッカースパニエルとは

コッカースパニエルは、長い垂れ耳と艶やかな被毛が特徴の犬です。コッカースパニエルと名の付く主な犬種には「アメリカン・コッカー・スパニエル」と「イングリッシュ・コッカー・スパニエル」の2種類があり、どちらも山鳥の猟犬として活躍していました。現在は愛玩犬化していますが、猟犬らしい我の強さは残っています。

そんなコッカースパニエルの性格は、陽気で明るく遊び好き。その華やかな見た目からは想像できないほど体力がある犬で、運動不足によるストレスは破壊行動や吠え癖などにつながります。特に若い頃は活発で運動欲求が高いため、毎日の散歩はもちろん、時にはドッグランやドッグスポーツで思いっきり発散させてあげましょう。

被毛と耳のお手入れも、コッカースパニエルの健康維持には欠かせません。被毛は長いダブルコートで毛玉ができやすいため、少なくとも週に3回はブラッシングでもつれをほぐすこと。1カ月に1度はシャンプーをして、皮膚を清潔に保つことが必要です。

さらに、コッカースパニエルは、その耳の構造や体質から外耳炎や中耳炎など、耳のトラブルを起こしやすい犬です。1週間に1度は耳の中をチェックして、目立つ汚れを拭き取ってあげてください。また、月に1度はイヤーローションなどの洗浄液を使い、耳の中に溜まった汚れを取り除いてあげることも大切です。

<参考URL>
https://www.min-breeder.com/magazine/15201

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日本における人気犬種の変遷

毛の長い犬!足裏の毛に注意

シーズーなどの長毛種では、足裏の毛「タフト」が伸びて肉球を覆ってしまうことがあります。犬の肉球には地面から受ける衝撃を吸収するクッションのような役割がありますが、タフトが伸びていると肉球が上手く機能しません。また、滑り止め効果が落ちてしまうことで足腰に負担がかかり、膝蓋骨脱臼や椎間板ヘルニアなどのリスクも高まります。

ケガのリスクを最小限に抑えるには、タフトをこまめにカットすることが大切です。タフトが伸びるスピードは犬によって異なりますが、一般的には約2~3週間程度たつと肉球を覆うほどの長さになります。月に1度は愛犬の足裏をチェックして、肉球に被らないよう毛を短くカットしましょう。

足裏の毛をカットする時はペット用のバリカンか、刃先が丸いペット用のハサミを使います。足先を強く掴むと犬が嫌がって動いてしまう可能性があるため、力加減には注意すること。肉球を指で隠すように押さえて切ると、ケガをさせることなくカットできますよ。

<参考URL>
https://life.saisoncard.co.jp/life/post/c1009/

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柔らかく豊かな被毛を持つ長毛犬種ですが、その毛並みを維持するには日々のお手入れが欠かせません。シーズーやコッカースパニエルのように垂れ耳で脂っぽい体質を持った犬種の場合、皮膚病や耳のトラブルを起こしやすい傾向もあるので特に注意が必要です。

また、毛が長い犬は足裏の毛も全身と同じように伸び続けます。放っておくと肉球を覆い隠し、歩行に支障が出ることも少なくありません。膝蓋骨脱臼や椎間板ヘルニアといった病気のリスクも高まるため、お手入れはこまめに行いましょう。

「Live Natural for Dog」は、犬が滑りにくいように工夫して作られた天然木のフローリングです。足腰に負担がかかりづらく、木ならではのぬくもりが感じられるのも特徴です。「愛犬の足腰に優しい環境を」とお考えのオーナー様は、ぜひ導入をご検討ください。

「Live Natural for Dog」のフローリングをご採用のお客様から可愛い「シーズー」の動画を投稿いただきました。

forDogフローリングお客様の声

 

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石川 美代子

犬の管理栄養士、動物ケアスタッフ、動物医療技術師、犬の美容師(トリマー)。卒業後は動物看護師として動物病院に勤務し看護業務に従事。現在はwebライターとして主にペット関連記事の執筆、ペット用品・記事の監修などを行う。

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