コペンハーゲン出身の建築家・デザイナーで、シンプルで研ぎ澄まされたデザインが魅力です。建築作品も多く残っていますが、有名なのは椅子のデザイン。「セブンチェア」や「アントチェア」、包まれているような感覚の「エッグチェア」や「スワンチェア」が有名です。Arne Jacobsenアルネ・ヤコブセン(1902-1971)コーア・クリントは、「デンマーク近代家具デザインの父」と呼ばれるデザイナー。デンマーク王立芸術アカデミーの建築科に家具コースを作ることに尽力し、クリントが初代教授を務めた家具デザイン科ではその後のデンマーク家具を牽引したデザイナーを多く輩出しました。長い冬の間室内で過ごす時間が多いため、快適な住空間が発達したデンマークには、機能的でデザイン性の高い家具が数多く作り出されました。ここで代表的なデザイナーを紹介します。デンマーク家具の巨匠たちKaare Klintコーア・クリント(1888-1954)ウェグナーとは同い年で公私ともに非常に親交が深かったそうです。余分な装飾を排し、無駄の無い構造を追及したシンプルで質実剛健なデザインが魅力です。アメリカのシェーカー家具の影響を受けた「シェーカーチェアJ39」 や「スパニッシュチェア」などが代表作です。Borge Mogensenボーエ・モーエンセン(1914-1972)デンマーク家具黄金時代を代表するデザイナー。500脚以上の椅子をデザインし、椅子の巨匠として知られています。ペーパーコード張りの座面で座り心地の良い「Yチェア」や、低い座面で背もたれの高い「ピーコックチェア」が超ロングセラーとなっています。ハンス・J・ウェグナー(1914-2007)コペンハーゲン出身の建築家・家具デザイナーで、建築や彫刻から影響を受けた美しいデザインが特徴です。ユールの生み出す家具は彫刻作品を思わせる美しい曲線が魅力。「No.53EasyChair」や「ペリカンチェア」、世界で最も美しいアームのイスと言われる「No.45」などが有名です。Finn Juhlフィン・ユール(1912-1989)Hans J. Wegner07
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