CUE09号
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どのような目的でリフォーム・リノベーションしましたか?好みのデザイン・インテリアにするため40.1%デンマーク人(n=432)日本人(n=383)デンマーク人(n=1000)日本人(n=2000)11%高機能・高性能な設備へグレードアップするため49.7%23.2%空間や床面積を有効に使うため34.5%10.7%資産価値を高めるため19.5%2.9%家族構成の変化に対応するため17.1%8.9%家の安心・安全性能を高めるため12.2%7.8%家の快適性を向上させるため45%41.3%生活スタイルの変化に合わせるため12.7%11%古びた見た目をきれいにするため34.4%39.9%家の性能・機能が劣化しないように維持するため19.8%32.6%具体的な不具合や故障を直すため26%39.2%あなたがお住まいの中でよくしていることは?こまめに掃除や片付けをしているメンテナンス68.3%53.3%簡単な補修やメンテナンスは自分でやっている27.7%23.1%キャンドル(ローソク)やライティングを楽しんでいる39.3%3.4%インテリア用に観葉植物や花を飾っている47.8%22.3%絵画やポスター、オブジェなどアート作品を飾っている42.3%17.3%好きな家具を一つ一つ吟味して選んでいる30.7%14.9%ラグやカーテンなどのファブリックにこだわっている18.5%10.3%家電製品はデザインを重視して選んでいる16.4%8.7%家庭菜園やガーデニングを楽しんでいる19%12.5%自分で床や壁を加工する8.7%2.7%DIYでインテリアや間取りなどをカスタマイズする8.5%5.1% ポイント快適性の向上は共通だが、デンマーク人はグレードアップ、日本人は不具合・劣化対策の目的が多い。 ポイントデンマーク人は具体的な行動が多い。日本人では「こまめな掃除や片付け」以外の行動が全般的に少ない。*グラフは「住宅幸福論Episode2 幸福の国の住まい方」P122、126を参考にして編集部にて作成リノベ・リフォーム飾り付け床と幸せの関係福度の源泉は、「住まいに対してより良くしていこうというマインド」であり、日本人に足りないのは、住むことへの主体性ではないか。日本人は、新築か中古か、持ち家か賃貸か、といったハコ志向で、そこに満足度の源泉がありますが、そうするとお金がある人は立派な家に住めて幸せで、そうでない人は不幸せということになりかねません。しかし、より良い住空間を作っていこう、関わっていこうという行動・行為に幸せの源泉を持ってくることが出来れば、誰にでも幸福になれる機会が均等にあることになります。どんな家に住んでも、住まい手がよりよくしていこうと日常的に関わりを持てるのは基本的には内装、インテリアです。調査データでみると模様替え一つでも効果があります。アートを飾ったり、カーテンを変えたり、グリーンを育てたり。もちろん床は簡単には張り替えできませんが、本物素材の床は、経年で良くなり手入れをしていけば愛着がわいてきます。現在、リノベーション市場で住宅業界とインテリア業界との協業の動きが出てきていますが、住宅業界は、今後、従来のハコの供給産業から、住まい手の意欲を育てる住まい産業へシフトしていくべきなのではないかと考えています。10cue

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